生き残る鍵は専門性


小さなデザイン会社が生き残る方法は、すでに決まっている。
― 中小弱肉強食時代の生き残り戦略 ―


小さなデザイン会社が生き残る方法は、すでに決まっている。
私が関わってきた企業で、特に社員が10名前後の規模で数十億を売り上げている企業に共通点があることに気づいた話。
話を聞くと、ほぼ例外なくこう言うのだ。
「うちはこの部門ですっと1位とってるんですよ」
「〇〇といえばうちって、業界では結構知られてますね」
規模は小さい。だが、ポジションは大きい。
この構造を持っている会社は、なんだかんだで安定して勝ち続けている。
つまり結論はこれ。
小さな会社が生き残る方法は、“特定領域での1位を取ること”だ。

「いい会社」ではなく「一番の会社」になるべき。
日本人は誠実だ、小さなデザイン会社がやりがちなのは、
「ちゃんとした会社」になろうとすること。
・幅広く対応できる
・品質が安定している
・柔軟に動ける
どれも正しい、しかし、それでは選ばれない。
なぜならクライアントは、こう考えるからだ。
「で、どこが一番いいの?」
答えられない時点で、候補から外れる。

“なんでもできる”は、なにも残らない。
「ロゴも、Webも、紙もやります」これは一見、強みのようで弱点だ。
理由はシンプル。
記憶に残らないから。
全くどれを推したいのかわからない目玉商品のわからないチラシ広告のように
人は、曖昧なものを覚えない。
だが、極端なものは覚える。
・スタートアップのブランディングならここ
・飲食店のロゴならここ
・女性向け商材の世界観ならここ
こう言い切れる状態を作ることが、すべての起点になる。

勝てる場所は、自分で決めるものだ。
市場は公平ではない。強い会社が勝つのではない。
“適切な場所にいる会社”が勝つ。
大手と同じ土俵で戦えば、負けるのは当然。
だが、土俵をずらせば話は変わる。
・誰もやりたがらない領域
・面倒で手間がかかる分野
・専門性が高く敬遠される市場
ここに入った瞬間、競争は激減する。

小さな会社の武器は、すでに揃っている。
・意思決定が速い
・修正対応が柔軟
・顧客との距離が近い
これらは、大手には真似しづらい。問題は「使っていないこと」だ。
スピードを活かさず、距離の近さを活かさず、ただ“ちゃんとした会社”をやろうとする。でも、それだと勝てない。

安さで勝とうとせず、価値で勝つ。
価格を下げれば仕事は来る。だが、その仕事は続かない。
そして、もっと安い競合に奪われる。
結論は明確で
安くするほど、選ばれなくなる。
やるべきは逆だ。
・専門性を上げる
・説明できる価値を持つ
・継続的に関わる関係を作る
これによって、価格ではなく“理由”で選ばれるようになる。

さいごに...
小さなデザイン会社が目指すべき姿は、ひとつ。
「〇〇といえば、ここ」と言われる会社になること。
規模は関係ない。
むしろ小さいからこそ、それは実現できる。
広く取ろうとせず。深く刺す。
それができた瞬間、会社は“選ばれる側”に回る。


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